世界で最も有名なウイスキーブランドは?
と聞いたら、おそらく多くの人が答えるのがマッカラン
「シングルモルトのロールスロイス」という異名を持ち、ウイスキー好きなら誰もが憧れる、名門ウイスキーブランドであります
ということで今回は、そんなマッカランの特徴、歴史、ラインナップごとの違いを初心者の人にも一から分かるように解説してみようと思います!
マッカランの味や種類/12年・18年・25年・30年・ダブルカスク・トリプルカスクの違いを解説
マッカランとは?
マッカランはスコットランドのスペイサイド地方で造られているウイスキー
「最も高級なウイスキーは?」
とウイスキー好きに聞くと、おそらく10人中9人は、「マッカラン」と答えるぐらい、マッカラン=高いということで有名なウイスキー銘柄です
イギリスの高級百貨店であるハロッズが出版したウイスキー読本では、「シングルモルトのロールスロイス」と絶賛されるぐらい、イギリスを代表するウイスキー銘柄であるマッカラン
独特の気品あふれる華やかな香りは、多くのウイスキーファンを魅了し続けています
マッカランの製造場所
スコットランドに110近くあるウイスキー蒸留所の半分が、このスペイサイド地方に集まっているというぐらい、ウイスキー造りが盛んな場所です
スペイサイド地方のウイスキーは、お花や果実のような華やかな香りがするのが特徴で、マッカランはそんなスペイサイド地方のウイスキーの中でも、特に華やかな香りに定評があります
マッカランの歴史
マッカラン蒸留所が開設したのは1824年
イギリス政府公認蒸留所2番目の蒸留所としてウイスキー造りを始めました。ちなみに、1番はグレンリベット蒸留所
グレンリベットの味や種類/12年・15年・18年・21年・25年の違いを解説 - 最愛の彼女に浮気された男の努力記
他の蒸留所とは違って、特に操業停止や買収などの困難を経験していないマッカラン
約200年の蒸留所の歴史の中で、あまり特筆するような出来事はありませんでしたが、いつの時代も品質にはとことんこだわり抜いたマッカラン蒸留所
ヨーロッパ全土を巻き込んだ二度の大戦中は、国民の主食であるパンの製造すらままならないほどウイスキーの原料である大麦不足に悩まされました
しかし、こんな状況下でも、品質の悪い大麦を納入した業者には、返金を要求するなど、絶対にウイスキーの品質に影響を与えるものづくりは行いませんでした
また、戦時中において、ウイスキー製造が満足に行えない時は、別の蒸留所のウイスキーを勧めるなどして、絶対に品質の悪い商品は世に流通させなかったマッカラン蒸留所
「シングルモルトのロールスロイス」という異名は、このような200年間に渡り、絶えず徹底した品質へのこだわりが獲得した称号でもあります
マッカランの製法
ウイスキーの原料となる大麦は、マッカランのウイスキーの風味にふさわしいものを指定農園で栽培。栽培が難しく世界的にも珍しい品種を育てているなどのこだわりようです
また、マッカランのウイスキー造りへの一番のこだわりは熟成に使用する樽
シェリー酒を製造するのに使用した中古の樽をメインに使用しているマッカラン
製造は自社で管理する森林から伐採してきた木材で樽を作り、スペインのシェリー酒大手・ゴンザレス・ビアス社に、いったん新品の樽を貸し出します
ちなみに、シェリー酒の製造においては、レシピ、熟成方法などはマッカラン蒸留所がこと細かに指示するという、もはやマッカランのウイスキー造りのために、シェリー酒を作っている・・・
という構図になっています(笑)
そして3年間ゴンザレス・ビアス社のシェリー酒を作るのに使用された樽は、マッカラン蒸留所に返還され、ここから最低12年のウイスキー熟成が始まります
シェリー樽でウイスキーの香り付けを行う手法は、どこの蒸留所も行っていますが、このようにシェリー樽そのものをウイスキー熟成のために意図的に作るシステムを生み出したのはマッカラン蒸留所が先駆け
近年、需要がどんどん増加するスコッチウイスキー業界において、マッカラン蒸留所は、シェリー酒業者との協力体制により、常に良質なシェリーの空樽を手に入れることができます
マッカランの種類
ザ・マッカラン シェリーオーク12年
マッカランの3種類ある「12年」の中で最もスタンダードな商品
通販によっては、「マッカラン 12年」とだけ書いてあって、シェリーオーク12年なのか、ダブルカスク12年なのかよくわからないことが多いと思いますが、
とりあえず「黒い箱」のものを買っておけば、間違いなくシェリーオークシリーズなので大丈夫です!
おそらく上に貼ってあるリンク先も、「ザ マッカラン 12年」としか書いていないはずだけど、黒い箱なのでシェリーオーク!
ザ・マッカラン シェリーオーク12年を実際に飲んでみたレビューはこちら!
【ウイスキー好き必見】みんなの憧れ!マッカラン12年を本気レビューしてみた - 最愛の彼女に浮気された男の努力記
ザ・マッカラン ダブルカスク12年
2017年から新たに発売されたザ・マッカラン ダブルカスク12年
名前の通り、ヨーロピアンオーク使用のシェリー樽、アメリカンオーク使用のシェリー樽の2種類を使用しています
通販で「マッカラン 12年」とだけ書いてあって、シェリーオークなのかダブルカスクなのか分からない時は、「青い箱」はダブルカスクと覚えておけば大丈夫!
ザ・マッカラン トリプルカスク12年
2019年から、ラインナップに加わったのがザ・マッカラン トリプルカスク12年
名前通り、ヨーロピアンオーク使用のシェリー樽、アメリカンオーク使用のシェリー樽の2種類に加えて、バーボン樽の原酒もさらに混ぜられています
かつては「ファインオーク」という名前で販売されていましたが、このトリプルカスクの登場により、「シェリーオーク」「ダブルカスク」「トリプルカスク」の3種類になり、分かりやすくなりました
ちなみに、箱は水色なので、これまた他の2つに比べて一瞬で見分けがつきます!
ザ・マッカラン シェリーオーク18年
熟成年数18年以上のシェリー樽熟成の原酒を使用したのが、ザ・マッカラン シェリーオーク18年
熟成年数以外の製法は、シェリーオーク12年と同じなので、味わいが12年よりさらに強くなっているイメージです
12年が1本7000円程度で買えるのに対して、18年は2万8000円ぐらいと結構お高いです・・・
ザ・マッカラン シェリーオーク25年
熟成年数25年以上のシェリー樽熟成の原酒を使用したのが、ザ・マッカラン シェリーオーク25年
25年からは、箱が木箱になっており、とても高級感があります
1本20万円以上するので、おそらくよほどの高級百貨店やマニアな酒屋でないと置いていないと思います
てか、1本20万円なので、まずはどこかバーで1杯味見してから買ってみるのがおすすめです
ザ・マッカラン シェリーオーク30年
熟成年数30年以上のシェリー樽熟成の原酒を使用したのが、ザ・マッカラン シェリーオーク30年
1本50万円ぐらいするので、よほど限られた人しか買わないと思います
当たり前だけど、amazonでは買えません
というか、全てのマッカランに共通しますが、もはや高級時計やブランドバッグみたいな扱いなので、中国産のコピー商品みたいなものも存在するマッカラン・・・
しっかりと信頼の置けるお店で買うのがおすすめです
まとめ
独特の気品あふれる華やかな香りで、世界中のウイスキー好きを魅了するマッカラン
日常生活で憧れのお酒として有名なのはもちろん、世界的な映画や小説でも印象的なシーンに登場するなど、もはやウイスキーを超えたブランド品のような存在となっています
ちなみに、筆者が大好きな映画である007シリーズにもしょっちゅう登場しています!
最近、値段がどんどん高騰しており、最もお求めやすいマッカラン 12年ですら、1本7000円と結構高い・・・
しかし、有名映画にも出ている蒸留所が造る最高のウイスキー
ちょっと気分の良い日に、映画でも見ながらマッカラン飲むと、きっと非日常的な幸せを体験できると思いますよ!
ザ・マッカラン シェリーオーク12年を実際に飲んでみたレビューはこちら!
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だいたい1本3行ぐらいで簡単にまとめてみたのでレビュー読むの面倒な人におすすめ!