ウイスキーをある程度飲み続けていると、
必ず一度はぶち当たる壁がある・・・
「なんかもっと濃い味のウイスキーが飲みたい!」
そのタイミングで知ることになるのが・・・
カスクストレングス!
加水していない樽出しそのままのウイスキー。
アルコール度数が55〜65度を超えるものも珍しくない・・・
樽の中の原酒をそのまま瓶詰めしたウイスキー
これがカスクストレングスの正体。
普通のウイスキーは瓶詰め前に
水を加えて度数を調整するんだけど、
カスクストレングスはそれをしない!
加水ゼロ・無ろ過・樽出しそのまま
ウイスキーを245本飲んできた筆者が、
カスクストレングスのウイスキーについて
徹底的に紹介していこうと思います!
カスクストレングスとは何か、おすすめ銘柄まで全部紹介するよ!下の目次をクリックして好きなページにジャンプしてね!
- カスクストレングスとは?樽出し原酒の意味を解説!
- カスクストレングスおすすめ銘柄を徹底紹介!
- カスクストレングスの正しい飲み方!
- 「強すぎて飲めない」人に知ってほしいこと
- カスクストレングスに関連するおすすめ記事
- まとめ:カスクストレングスはウイスキーの別世界!
カスクストレングスとは?樽出し原酒の意味を解説!

で、
カスクストレングスって何なの?って話から始めるね。
「カスク(Cask)」は樽のこと。
「ストレングス(Strength)」は強さのこと。
直訳すると「樽の強さそのまま」
ウイスキーって熟成が終わったら、
樽から取り出してそのまま瓶詰めするわけじゃない。
普通は、
加水して度数を40〜43度に調整してから瓶詰めする。
なぜかというと・・・
熟成が終わった樽の中の原酒は度数が高すぎて、
そのまま飲んだらほとんどの人は「きつい」と感じてしまうから。
でも、
カスクストレングスはその工程をすっとばして、
樽から出した原酒をそのまま瓶に詰めてしまう!
加水しないから度数が高いままなんだね!50度以上になるのはそのためだよ!
通常ボトルとの違いを比較!
具体的に通常ボトルと
カスクストレングスを比べてみると・・・
【通常ボトル(スタンダードボトル)】
・アルコール度数:40〜46度
・加水:あり(ピュアウォーターで希釈)
・冷却ろ過:あり(沈殿物を除去)
・価格:比較的安い
・飲みやすさ:高い
【カスクストレングスボトル】
・アルコール度数:50〜65度前後
・加水:なし(または最小限)
・冷却ろ過:なし(無ろ過が多い)
・価格:高め
・飲みやすさ:慣れが必要
こう見ると、
カスクストレングスって普通のウイスキーとは
全然違う飲み物だってわかる!
カスクストレングスの魅力!なぜウイスキー好きが夢中になるのか?
で、
なんでカスクストレングスが
ウイスキー好きにこんなに人気なのかというと・・・
ひとことで言えば、
同じ銘柄でもまるで別物の味がする
から!
たとえばアベラワー 12年が好きな人が、
アベラワー アブーナ(カスクストレングス版)を
飲んでみると・・・
「え、同じアベラワー!?」
めちゃくちゃ別物だけど!!
っていうぐらい味の濃さと強さが違う。
加水することで薄まっていた部分がそのままなので、
蒸留所の本来の個性がダイレクトに感じられる
のがカスクストレングスの最大の魅力!
さらに、
自分で加水量を調整できるので、
毎回違う味わいを楽しむことができる!
度数が高いウイスキーってどう飲むの?
飲み方については後で詳しく説明するね!
カスクストレングスおすすめ銘柄を徹底紹介!

てことで!
筆者が実際に飲んだカスクストレングスの銘柄を
紹介していくよ!
レビュー済みのカスクストレングス銘柄を実際の味わい評価つきで紹介するよ!カスクストレングス初挑戦の人も必見!
アベラワー アブーナ(Aberlour a'bunadh)

カスクストレングス入門として、
筆者が一番最初におすすめしているのがアブーナ!
スペイサイドの名門アベラワー蒸留所が造る、
スパニッシュオークのオロロソシェリー樽のみで熟成したカスクストレングス。
アルコール度数は60〜62%と、
聞いただけで気が遠くなりそうな数字・・・
だけど!
実際に飲んでみると、
まるで蜂蜜やメイプルシロップかと思うぐらい甘い香りが広がる!
口に含むと、
レーズンや黒蜜みたいな濃厚な甘さがまずやってきて、
次第にダークチョコのような渋みと
スパイシーな後味に変わっていく!
61%の割にはアルコールの刺激が不思議と弱くて、
するすると飲めてしまうのがアブーナのヤバいところ・・・
ただ!
30分後ぐらいに時間差で
めちゃくちゃ酔いが来るので要注意!
バッチ番号によって度数と味が変わるのも
面白いポイントで、
毎回違うアブーナを楽しめる!
価格は1本6,000円前後!
蜂蜜のような甘い香りと、レーズン・黒蜜の濃厚な甘さがめちゃくちゃクセになる!61%とは思えないほど飲みやすいのが怖い!カスクストレングス入門に最強の一本!
個人的おすすめ度:S+
アベラワー アブーナを実際に飲んでみたレビューはこちら!
61%なのにするする飲めちゃうシェリー爆弾!一度飲んだら他のシェリー系が物足りなくなる!
アードベッグ ウーガダール(Ardbeg Uigeadail)

筆者がこのブログでしょっちゅう絶賛しているウーガダール!
アードベッグの強烈な煙くささと、
シェリー樽の華やかな甘みが合わさった、
ちょっと何がなんだかわからないレベルでいろんな味がする!
で、
実際に飲んでみると・・・
まずとろとろした食感が最初にくる。
グラスに注いでる時から
油みたいな変わった液体の食感・・・
そして口に含むと、
ホットケーキミックスをそのまま食べたような独特の甘みが広がって、
これがめちゃくちゃ美味い!!!
しかも時間が経つにつれて、
ホットケーキミックス → プリンのカラメル → ビターチョコ
ってどんどん甘みから苦みに変化していくのが面白い!
さらに奥にある煙と海の風味も強烈で・・・
これは異次元レベルに美味い!
アルコール度数は54.2度とカスクストレングスの中では飲みやすい方。
価格は1本9,000〜10,000円前後・・・
高いけど、
1万円以下でここまでいろんな味が詰まった
ウイスキーは滅多にない!
煙くさいアードベッグの個性全開のまま、シェリー樽の甘みとホットケーキミックスみたいな独特の甘みが合わさって異次元の複雑さ!1万円以下では最強クラスのカスクストレングス!
個人的おすすめ度:S
アードベッグ ウーガダールを実際に飲んでみたレビューはこちら!
過去最高レベルの複雑さ!煙くさいウイスキーが好きな人なら絶対に飲んでみてほしい!
ラフロイグ 10年 カスクストレングス

「正露丸のウイスキー」として有名なラフロイグの、
最強バージョンがこのカスクストレングス!
アルコール度数は約58度と非常に高く、
ラフロイグの全ラインナップの中で最も強烈・・・
通常の10年のスモーキーさが、
まるで10倍になったような強さで鼻に来る!
消毒液・炭・煙・革手袋のあの強烈な香りが、
グラスに近づいた瞬間から叩きつけてくる!
そのままだとアルコールのパワーが
強すぎて正直きつい・・・
ただ!
少量の水を加えると、
ラフロイグのすべての個性が一気に開く!
ラフロイグ好きなら
絶対に一度は飲んでみてほしい上級者向けボトル。
価格は1本9,000〜13,000円程度・・・
ストレートで飲んだら口の中が燃えた!加水は必須!!
加水なしの約58度!ラフロイグの個性が最大出力で叩きつけてくる上級者向けボトル!少量の水を加えると一気に花開く!ストレート派にはたまらない一本!
個人的おすすめ度:S(上級者のみ)
ラフロイグの種類とラインナップ解説はこちら!
ラフロイグの味や種類を解説!まずい?正直な評価と全ラインナップ紹介
カスクストレングス含む全ラインナップ解説!正露丸と消毒液の独特な個性が分かる!
ブッカーズ(Booker's Bourbon)

スコッチだけがカスクストレングスじゃない!
バーボン界にも最強カスクストレングスがいる・・・
それがブッカーズ!
世界で一番売れているバーボン
「ジムビーム」の最上位ボトルとして、
バーボン好きが絶対に一度は飲みたいと言うプレミアムボトル。
アルコール度数は60度以上と、
バーボンで60度ってどんな威力だよ!!
香りは、
バニラやバナナのような甘くてとろける香りに、
シナモンのようなスパイシーな香りが
合わさって・・・
飲んでみると、
フルーツのような酸味が顔を出してきて、
いろんな味がするのが面白い!
コクと濃厚な甘みがブッカーズの魅力で、
バーボン好きなら
絶対に一度は飲んでみてほしい!
バッチごとにアルコール度数も
熟成年数も変わるから、
毎回同じ味じゃないのが面白いところでもある!
価格は1本14,000円前後・・・
バニラ・バナナの甘みとシナモンのスパイシーさが合わさった本物のバーボン体験。アルコール度数60度超えで飲みごたえも最高。バーボン好きが一度は通る名門ボトル!
個人的おすすめ度:S
ブッカーズの詳細はこちら!
バーボン界の頂点に君臨するプレミアムカスクストレングス!
スプリングバンク 10年(Springbank 10年)

ウイスキー好きなら誰もが
一度は飲んでみたい銘柄・・・
スプリングバンク!
スコットランドのキャンベルタウンにある、
独立系の家族経営蒸留所が造る
希少なウイスキー。
スプリングバンク 10年は
カスクストレングス表記ではないんだけど、
46度と通常より高めの度数でノンチルフィルタードが特徴!
洋梨・バニラの甘さに、
かすかな煙くさい香りと
港町らしい塩味がじわじわ混ざってくる感じ!
後味のシナモン・ナツメグのスパイス感も最高で、
キャンベルタウンらしい個性が
しっかり出ている!
スプリングバンクはとにかく品薄で入手困難・・・
見つけたら真っ先に確保しておくのがおすすめ!
価格は1本8,000〜12,000円前後(入手困難につき高騰気味)・・・
洋梨・バニラの甘さ+煙+塩気が絶妙にマッチ!後味のシナモン・ナツメグのスパイス感が最高!スプリングバンク入門には迷わずこれ!
個人的おすすめ度:A+
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入手困難ウイスキーの筆頭!塩気と甘みのキャンベルタウンの個性がたまらない!
グレンリベット ナデューラ オロロソ(Glenlivet Nadurra Oloroso)

「カスクストレングスって何か変なイメージがある・・・」
という人におすすめしているのがナデューラ オロロソ!
グレンリベットといえば軽くて飲みやすいスペイサイドの銘柄だけど、
このナデューラ オロロソは全然違う顔を見せてくれる!
オロロソシェリー樽で熟成した、
華やかなシェリーの風味と強烈な甘さが特徴のカスクストレングス。
舌がキューッと縮むほどに強烈な甘酸っぱさが体験できて、
グレンリベット蒸留所の本気が詰まっているボトル!
アルコール度数は約60度だけど、
シェリーの甘みが前面に出ているので思ったより飲みやすい!
価格は1本8,000円前後!
強烈な甘酸っぱさ全開のシェリー全開カスクストレングス!グレンリベットのいつものイメージを完全に覆す濃厚さ!シェリー好きに強くおすすめ!
個人的おすすめ度:A+
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ナデューラシリーズ含む全ラインナップ解説!入門向けの12年から最強カスクストレングスまで!
オクトモア(Octomore)

カスクストレングスの世界の中でも、
一段階上のトチ狂った銘柄がいる・・・
世界最強ピート×カスクストレングス=オクトモア
アードベッグ、ラフロイグ、ラガヴーリンなど、
煙くさいアイラウイスキーの大御所がいる中で、
それら全部を超えた世界最強のピートを持つウイスキーがオクトモア!
ピートの強さを表すフェノール値が100〜300ppm超という、
もはや人間が飲んでいいのかというレベルの煙くさいウイスキー・・・
それがカスクストレングス(59〜61度前後)で詰められている!
煙くさいカスクストレングス初体験には向かないかも・・・
ただ!
このオクトモアはぶっ飛んだ煙くさいだけじゃなくて、
意外にも蜂蜜のような甘みや海塩のような風味がしっかり感じられる!
上級者のカスクストレングスコレクターには、
オクトモア抜きでコレクションは語れないレベルの銘柄!
価格は1本20,000〜30,000円前後・・・
世界最強ピートとカスクストレングスが合体した、言葉の意味での「最強ウイスキー」!カスクストレングス上級者のコレクションに必須。煙くさいウイスキーの最終到達点がここにある!
個人的おすすめ度:S(超上級者向け)
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世界最強ピートのカスクストレングス!上級者向けの異次元ウイスキーの全貌を解説!
カスクストレングスの正しい飲み方!

で、
「カスクストレングスって強すぎて飲めないんじゃ・・・」
と思ってる人に、ちゃんと飲み方を説明するね!
60度超えのウイスキーってどうやって飲めばいいの?
少量加水(トワイスアップ)が最強!
カスクストレングスの飲み方で一番おすすめなのは、
ウイスキー:水=1:1の「トワイスアップ」
常温の水を同量加えるだけ!
これだけで、
閉じ込められていた香りが一気に開く!
加水することで分子の配列が変わって、
香り成分が気化しやすくなるという科学的な理由もある。
ウイスキーの本場スコットランドの蒸留所見学でも、
プロのブレンダーがトワイスアップで試飲するぐらい王道の飲み方!
ラフロイグのカスクストレングスを少量加水した瞬間とか、
本当に「あ、開いた!」って実感できてめちゃくちゃ面白い!
まず1滴だけ加水してみるのもあり!
トワイスアップ(1:1)は最初はちょっと薄く感じる人もいるかも・・・
そんな時は、
まずストレートで一口飲んでみて、
そこから少しずつ水を加えていく飲み方がおすすめ!
加水量によって味が変わるのが分かって、
めちゃくちゃ面白い体験ができる!
自分の好みの加水量を探していくのが、
カスクストレングスの楽しみ方の醍醐味だから!
氷を使ったオン・ザ・ロックスもいい!
氷を使ったロックスも意外と相性がいい。
冷えることでアルコールの刺激が抑えられて、
フルーツ系の甘い香りがよりはっきり感じられる!
ただ!
時間が経つと氷が溶けて加水量が変わっていくので、
飲み始め→飲み中→飲み終わりで味の変化が楽しめる!
ひとつのグラスでいろんな顔が見られるのがカスクストレングスのロックス!
「強すぎて飲めない」人に知ってほしいこと

「60度超えのウイスキーなんて飲めない!」
って思ってる人、
実はそれは飲み方の問題かもしれない・・・
カスクストレングスは絶対にストレートで飲む必要はない!
アベラワー アブーナを実際に飲んだ人の感想として多いのが、
「61%なのになぜかするする飲める!」というもの。
これはカスクストレングスの面白いところで、
加水前提で造られているから、
シェリー樽の甘みや独特の風味がアルコールのきつさを緩和してくれる!
でも!
やっぱりいきなり全力は危ない・・・
最初のおすすめアプローチは、
1. アベラワー アブーナから始める(シェリーの甘みが飲みやすい)
2. まずトワイスアップ(1:1加水)で飲んでみる
3. 好みで加水量を増やしたり減らしたりする
4. 慣れてきたら少しずつストレートに近づけていく
5. ラフロイグ カスクストレングスに挑戦する(上級者コース)
この順番で飲んでいくと、
カスクストレングスの世界に自然と引き込まれていく!
最初はアブーナのトワイスアップから始めると失敗なしでカスクストレングスに入門できるよ!
一度カスクストレングスの濃さを体験してしまうと、
通常の40度ウイスキーが物足りなく感じてしまうのが怖いところ・・・
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カスクストレングスが好きな人は、
スモーキーなウイスキー全般が好きな人も多いと思う!
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まとめ:カスクストレングスはウイスキーの別世界!
てことで!
カスクストレングスについて徹底紹介しました!
改めてまとめると・・・
カスクストレングス=樽出し原酒をそのまま瓶詰め
加水なし・無ろ過・樽の強さそのまま。
銘柄別のおすすめは・・・
・シェリー系から入りたい → アベラワー アブーナ(6,000円前後)
・いろんな味が楽しみたい → アードベッグ ウーガダール(9,000〜10,000円)
・スモーキーに振り切りたい → ラフロイグ カスクストレングス(9,000〜13,000円)
・バーボン系で体験したい → ブッカーズ(14,000円前後)
・究極のピートを求めるなら → オクトモア(20,000〜30,000円)
カスクストレングスは最初はびびるかもしれないけど、
一度体験してしまうと普通のウイスキーじゃ物足りなくなるのがこのジャンルの怖いところ・・・
ウイスキー好きなら絶対に一度は体験してほしい!
飲み方はトワイスアップから始めるのが絶対おすすめだよ!ストレートはある程度慣れてからチャレンジしてね!
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